筋肉コンディションが悪い。
疲れが抜けない。
トレーニングしているのに、思ったように伸びない。
怪我が多い。
こうした悩みを抱えるアスリートは少なくありません。
多くの場合、原因は
- 「トレーニング不足」
- 「追い込みすぎ」
- 「休養不足」
として語られます。
しかし、それでも説明がつかないケースが確実に存在します。
その鍵になるのが、アルブミンです。
アルブミン(Albumin/Alb)とは何か?

筋肉や組織へ材料を運ぶ中心的なタンパク質
アルブミンは、血液中に最も多く存在するタンパク質です。
医療の世界では
- 栄養状態
- 低栄養
- 高齢者や入院患者
といった文脈で語られることが多く、
アスリートやパフォーマンスの話題で登場することはほとんどありません。
しかし実際には、アルブミンはこうした役割を担っています。
- 体内のタンパク質の“貯蔵庫”
- アミノ酸・脂肪酸・ミネラルの運搬役
- 炎症やストレス時の緩衝材
- 血管内の水分バランス維持
一言で言えば、
アルブミン=
体が「筋肉を作っていいかどうか」を判断するための余力指標です。
筋肉は「余裕がある時」しか作られない
体には明確な優先順位があります。
- 生命維持(脳・心臓・免疫)
- 修復(炎症・ダメージ回復)
- 余力があれば筋肉
アルブミンが低い状態では、
体は「余裕がない」と判断します。
その結果、
- 摂取したタンパク質は生命維持に回る
- 筋合成は後回しになる
- トレーニングしても“積み上がらない”
という状態が起こります。
これが、
- プロテインを飲んでいるのに筋肉が増えない
- しっかり食べているのに回復が遅い
という現象の正体です。
筋肉コンディションという視点
GreeusAIでは、筋肉を
「大きいか」「強いか」
ではなく、コンディションとして捉えます。
筋肉コンディションとは、
- 作る材料は足りているか
- 作る余力はあるか
- 回復が追いついているか
- 負荷に耐えられる状態か
という土台の状態です。
この土台を測るうえで、
アルブミンは極めて重要な指標になります。
一般基準と、パフォーマンス基準の違い
血液検査におけるアルブミンの一般基準値は、
3.8〜5.3 g/dL
です。
これは
「病気ではない」
という基準であり、
パフォーマンスが最大化できるかどうかとは別問題です。
筋肉コンディション・アスリート視点では、
- 4.3 g/dL以上
- 理想は 4.5〜4.9 g/dL
が一つの目安になります。
このレンジを下回ると、
✔️ 回復が遅い
✔️トレーニング効果が頭打ちになる
✔️怪我が増える
といった傾向が強くなります。
フェリチンとの関係性
筋肉コンディションは、
アルブミン単体では語れません。
もう一つの重要指標が、フェリチンです。
- フェリチン:回復・運動の燃料(鉄の貯蔵)
- アルブミン:筋肉を作る材料の余力
この2つは、
燃料 × 材料
の関係にあります。
- フェリチンが低い
→ エネルギーが回らない - アルブミンが低い
→ 作る余力がない
どちらが欠けても、
筋肉コンディションは崩れます。
なぜ今まで語られてこなかったのか?
理由はシンプルです。
- アルブミンは変化が遅い
- 研究コストが高い
- 短期で成果が出ない
- マーケティングしにくい
そのため、
- 医療では「病気じゃなければOK」
- フィットネスでは「プロテイン飲めばOK」
という極端な扱いをされてきました。
しかし、現場で起きている問題の多くは、この“間”にあります。
筋肉コンディションを整えるということ
筋肉を育てる前に、整える。
- トレーニングを増やす前に
- サプリを足す前に
- 追い込む前に
血液側の余力を確認する。
それが、
怪我を減らし、
回復を早め、
結果としてパフォーマンスを安定させます。
まとめ
- アルブミンは筋肉を作る「材料の余力指標」
- 低いと、どれだけ努力しても積み上がらない
- フェリチンと組み合わせることで筋肉コンディションが見える
- 筋肉は「鍛える前に、整える」もの
筋肉が伸びない理由は、
努力不足ではなく、
体が「まだ作る余裕がない」と判断しているだけかもしれない。
この視点が、
アスリートのパフォーマンスを一段引き上げます。