同一条件下血液データの縦断比較による
アスリートの出力状態変化の可視化に関する研究
— Performance 5 Scores™ を用いた3ヶ月間短期集中モニタリング —
1. 研究概要(Abstract)
本研究は、同一条件下で取得された血液データを縦断的に比較することにより、アスリートの「出力が出やすい状態(出力状態)」の変化を可視化することを目的とする探索的研究である。
従来、アスリート評価は競技成績、体力測定、トレーニング量、あるいは単発の血液検査などに依存してきた。しかし、これらは「状態の変化」や「出力の再現性」を精度高く捉える設計にはなっていない。
本研究では、検査条件・項目を完全に統一した血液検査を3ヶ月間で2回実施し、その差分のみを解析対象とすることで、アスリートの出力状態を構造的に捉える。解析には、血液15項目を再構成した独自指標 Performance 5 Scores™ を用い、競技力そのものではなく「出力が出やすい状態」の変化に焦点を当てる。
本研究は医療行為を目的とするものではなく、診断・治療・処方等は一切行わない。状態の整理と可視化を通じて、アスリートの意思決定とコンディション設計に資する知見を得ることを目指す。
2. 研究背景
アスリートのパフォーマンス低下や不安定さは、必ずしも能力不足や努力不足に起因するものではない。十分な練習量を確保していても、出力が安定しない、再現性が出ない、回復が追いつかないといった課題が存在する。
一方、一般的な健康診断や単発の血液検査は「異常の有無」を確認する設計であり、状態の推移や差分を評価することには適していない。また、異なる検査条件や異なる項目を混在させた比較は、変化の解釈精度を著しく低下させる。
このような背景から、本研究では「同一条件・同一項目・縦断比較」という設計を最優先とし、出力状態の変化を高い比較精度で捉える枠組みを構築する。
3. 研究目的
本研究の目的は以下の通りである。
- 同一条件下で取得された血液データの縦断比較により、アスリートの出力状態の変化を可視化すること
- 血液データを再構成した Performance 5 Scores™ が、出力状態の変化指標として機能するかを検証すること
- 3ヶ月間という短期集中期間において、変化しやすい要素と変化しにくい要素を整理すること
4. 研究仮説
本研究では、以下の仮説を設定する。
同一条件下で取得された血液データを縦断的に比較することにより、アスリートの「出力が出やすい状態」は Performance 5 Scores™ の変化として定量的に捉えることができる。
5. 研究デザイン
5-1. 研究タイプ
- 観察研究(単群・前後比較)
- 探索的縦断研究
5-2. 研究期間
- 約3ヶ月(12週間)
5-3. 対象者
- 継続的に競技・トレーニングを行っているアスリート
- 年齢・競技種目は問わない
- 本研究の趣旨および条件に同意した者
※ 医療行為を目的としないため、疾患の有無による除外は行わない
6. データ取得方法
6-1. 検査方法
- GreeusAI™ 自宅血液検査キットを使用
- 指先採血による血液検査
6-2. 検査項目(15項目)
- フェリチン
- 中性脂肪
- HDLコレステロール
- LDLコレステロール
- 総コレステロール
- AST
- ALT
- γ-GTP
- クレアチニン
- 尿素窒素(BUN)
- 空腹時血糖
- HbA1c
- 尿酸
- 総タンパク
- アルブミン
6-3. 検査時点
- 検査①:研究開始時(Baseline)
- 検査②:約3ヶ月後(Follow-up)
6-4. 比較条件
- 同一検査キット・同一項目のみを使用
- 健康診断や他検査データは一切使用しない(NO MIXING)
7. 評価指標:Performance 5 Scores™
血液データを以下の5つの出力関連スコアに再構成する。
- エネルギーバランス(基盤)
- コンディション安定性(安定)
- 集中・持久力(持久)
- 回復力(回復)
- 負荷・デトックス耐性(循環)
本研究では競技成績・勝敗・記録は評価対象としない。
8. 研究期間中のサポート(非介入)
本研究は介入研究ではなく、以下のサポートに留める。
- 月1回(全3回)のプレミアムレター配信
- 当月の状態傾向の整理と言語化
行動指示、治療、処方、強制的介入は一切行わない。
9. 主要アウトカム
- Performance 5 Scores™ 各スコアの初回値
- 3ヶ月後のスコア
- 各スコアの変化量(差分)
副次アウトカム
- 変化しやすいスコアと変化しにくいスコアの傾向整理
10. 最終成果物
Performance 5 Scores™ Before / After 比較解析レポート
含まれる内容:
- 初回スコア
- 3ヶ月後スコア
- 変化が見られた点
- 変化しにくかった点
- 次の検討に向けた示唆
11. 倫理的配慮
- 本研究は医療行為ではない
- 診断・治療・処方は行わない
- 成果の誇張・結果保証は行わない
- 個人差を前提とし、変化が見られなかった結果も尊重する
12. モニタープログラムとしての実施
本研究は研究目的を主としつつ、実施形式としてモニタープログラムを採用する。
- 人数限定・審査制
- 有効性検証を目的とした探索的研究
- SNS等での経過共有は任意・匿名可
13. 研究体制
- 運営主体:パフォーマンスコンディション研究所
- 解析設計:GreeusAI™
- 栄養・状態整理サポート:管理栄養士サポートケアチーム
14. 本研究の意義
本研究は、競技力評価や医療研究とは異なる立場から、アスリートの「出力状態」を構造的に捉える試みである。
派手な改善や短期成果ではなく、再現性のある状態設計に資する知見を提供することを目指す。