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フェリチン値を最適化させる方法

2026年2月11日

フェリチン最適化は「体調管理」ではない

思考力・持久力・意思決定を底上げする“隠れた基礎構造”

「病気ではない。でも調子が悪い」
「以前の自分ほど、集中できない」
「頭は動いているのに、体がついてこない」

この状態にハマっている人の多くが、
**フェリチン不足という“見えない天井”**に気づいていません。

フェリチンは、
単なる「鉄の数値」ではありません。
人間のパフォーマンスを支える基礎エネルギー構造です。


フェリチンが低い人に共通する「3つの違和感」

① 短距離は走れるが、長距離がもたない

朝や一時的には動ける。
でも、

  • 午後から急激に失速
  • 思考のキレが落ちる
  • 判断を先送りしがち

これはエネルギーの“即金払い”状態

フェリチンが低いと、
体は「今ある分」しか使えません。
余力・バッファがない


② メンタルが“論理で支えられている”

感情が不安定というより、

  • 理屈ではわかっている
  • でも気持ちが追いつかない
  • モチベーションが自然に湧かない

これは性格ではなく、
神経伝達物質を作る材料不足

ドーパミン・セロトニン合成にも鉄は必須です。


③ 休んでも回復しない

睡眠時間は取っている。
マッサージも行っている。
でも「抜けきらない疲労」が残る。

それは
回復を起こすためのエネルギー自体が足りないから。


フェリチンは「予備力」

= パフォーマンスの安全マージン

フェリチンが十分ある人は、

  • トラブルが起きても崩れにくい
  • 繁忙期を乗り切れる
  • 思考が雑にならない

これは才能ではなく、
構造的に“余白がある”だけ

逆にフェリチン不足の人は、

常にギリギリで生きている

状態になります。


未病の正体は「フェリチン × 炎症 × タンパク」

フェリチンを単体で見ても、最適化はできません。

本質はこの3点セット

  1. フェリチン(貯蔵鉄)
  2. 炎症状態(体が鉄を使えるか)
  3. タンパク質(材料と運搬)

このどれかが欠けると、

  • 数値はあるのに使えない
  • サプリを飲んでも上がらない
  • 一時的に良くなって戻る

という現象が起きます。

フェリチンが上がらない人の5タイプ

――鉄を摂っても改善しない“構造的ボトルネック”分類

「鉄サプリを飲んでいるのにフェリチンが上がらない」
「一時的に上がっても、すぐ戻る」
「数値は改善したのに、体感が変わらない」

これは珍しいことではありません。
フェリチンが上がらない理由は、鉄不足そのものではないからです。

フェリチンは
👉 体の“余力・予備力”を反映する統合指標
だからこそ、構造を外すと上がりません。

以下が、実際に最も多い5タイプです。

TYPE1|材料不足タイプ「鉄を入れる前に、土台が足りていない」

特徴

  • 食事量は普通、もしくは少なめ
  • 忙しくて食事が適当
  • ダイエット・糖質制限経験あり

検査でよく見る所見

  • 総タンパク・アルブミン低め
  • BUN低め
  • フェリチン30〜50で停滞

何が起きているか
フェリチンはタンパクと結合して存在します。
材料(タンパク)が足りなければ、
鉄は「貯める形」に変換できません。

最適化ポイント

  • 鉄より先にタンパク最適化
  • 1日3食、血糖を落としすぎない
  • まずは“体重×1.2〜1.5g”目安

TYPE2|吸収ブロックタイプ「腸が鉄を通していない」

特徴

  • 胃腸が弱い
  • 便秘・下痢を繰り返す
  • サプリで胃が荒れる

検査でよく見る所見

  • フェリチンがほぼ横ばい
  • 鉄を増やすと体調悪化
  • 炎症スコアや肝数値が微妙

何が起きているか
鉄は小腸で吸収されます。
腸内環境が荒れていると、
そもそも体に入っていません。

最適化ポイント

  • 鉄を増やす前に腸を整える
  • 乳酸菌ではなく「炎症・刺激を減らす」設計
  • 胃酸を落としすぎない(PPI注意)

TYPE3|炎症ロックタイプ「体が“鉄を使わせない”モードに入っている」

特徴

  • ストレスが常に高い
  • 寝ても回復しない
  • 体感がずっと重い

検査でよく見る所見

  • フェリチンは低〜中
  • CRP軽度高値 or 肝数値ブレ
  • 鉄を増やしても数値が動かない

何が起きているか
炎症やストレスがあると、
体は鉄を隔離します(防御反応)。

これは「鉄がある=酸化リスク」と判断している状態。

最適化ポイント

  • フェリチンより先に炎症コントロール
  • 睡眠・血糖安定が最優先
  • カフェイン・断食・過負荷運動の見直し

TYPE4|消耗過多タイプ「入れても、使うスピードが速すぎる」

特徴

  • 仕事量・思考負荷が高い
  • 女性は月経量が多い
  • 運動量が多い or 長時間労働

検査でよく見る所見

  • フェリチンが下限〜中間で頭打ち
  • Hbは正常
  • 体感は“なんとか回っている”

何が起きているか
鉄の消費スピード>補充スピード

「欠乏」ではなく
慢性的な赤字運営

最適化ポイント

  • 補充と同時に消耗を減らす設計
  • 仕事ピーク期の栄養戦略
  • 女性は月経・PMS設計を分ける

TYPE5|設計ミス・自己流タイプ「方向性は合っているが、やり方が雑」

特徴

  • 情報感度が高い
  • サプリを色々試している
  • 自己判断で量を増減

検査でよく見る所見

  • フェリチン急上昇→停滞→不調
  • 他スコアが乱れる
  • 体感が安定しない

何が起きているか
フェリチンは
攻めすぎると逆効果

酸化・炎症・肝負担で
かえって貯蔵がうまくいかなくなります。

最適化ポイント

  • 少量・段階・再検査前提
  • 全体スコアとの連動管理
  • “改善感”ではなく“安定感”重視

パフォーマンス層向け|フェリチン最適化・実践編

STEP1|「低いかどうか」ではなく「余裕があるか」を見る

目安として、

  • 女性:60〜120 ng/mL
  • 男性:80〜150 ng/mL

**50以下は、ほぼ確実に“出力制限モード”**です。


STEP2|総タンパク・アルブミンを同時に見る

フェリチンが上がらない人の多くは、

  • 食事量は足りている
  • でも“使えるタンパク”が足りない

状態。

アルブミンが4.0未満なら、
まず鉄以前に土台作りです。


STEP3|炎症・ストレスを下げる設計を入れる

忙しい人ほど、ここを飛ばします。

  • 睡眠の質
  • 糖質の質とタイミング
  • 過度な空腹時間
  • カフェイン過多

これらはすべて
「鉄ブロック因子」


STEP4|鉄は「攻め」ではなく「管理」

フェリチンは
急激に上げるものではない

  • 少量
  • 段階的
  • 再検査前提

これが“パフォーマンス層の鉄戦略”。


フェリチン最適化で起きる変化(多くの人が言うこと)

  • 思考の持久力が戻る
  • 判断が早くなる
  • 無駄に消耗しなくなる
  • 感情が安定する
  • 「やる気を出す努力」が不要になる

これ、メンタル強化ではありません。
エネルギー構造の正常化です。


最後に:フェリチンは「努力の問題」ではない

多くの人が、

  • 気合が足りない
  • 年齢のせい
  • 忙しいから仕方ない

と片づけてきた不調。

でも実際は、
**数値で説明できる“構造の歪み”**です。

フェリチンを最適化するとは、

本来の自分の出力を
邪魔している制限を外すこと

未病の正体は、
あなたの能力不足ではありません。


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